概要
「金継ぎ」とは、陶磁器の割れや欠けた部分を漆で接着し、金粉等で加飾する伝統的な修理技法です。
継ぎ跡が生む表情は、使い慣れたうつわに新たな魅力を加えます。茶の湯の世界で愛され、数寄者たちを魅了した金継ぎは、その品の背景にある物語を重視する日本人の精神性をもっともあらわした手仕事といえます。
本講座では、お手持ちのうつわを持参いただき、ご希望の加飾方法で金継ぎを仕上げます。
講師は京都漆器青年会の若手職人たち。教員による金継ぎの歴史・文化に関する講座もあり、金継ぎについて多角的に学んでいただけます。
◆定員:10名
◆受講料:20,000円(金粉代は別途必要)
◆講師:京都漆器青年会 きょうとしっきせいねんかい
1971年7月28日創立。京都漆器工芸協同組合の下部組織で、京漆器に関わる45歳までの製造者、販売者、資材製造販売者が加入する任意団体。作品展、商品開発、研修会等、様々な活動の企画・実施をとおして、会員の資質向上を目指し、京漆器の普及に精力的に取り組む。2007年より、うるおい漆展を公募展として若手作り手のネットワーク構築を進める。
日時
全5回/土曜日/13:00~15:30
▶ 第1回 5月19日 くっつけ(接着)
▶ 第2回 6月9日 研ぎと塗り
▶ 第3回 6月23日 金粉を蒔く、乾かす/[ミニ講義]米原有二教員による「金継ぎ」について
▶ 第4回 6月30日 金粉を漆で固める/[ミニ講義]堤卓也氏[(株)堤淺吉漆店]による漆にまつわるお話
▶ 第5回 7月7日 磨き/講評
場所
京都精華大学