伝統的な手仕事が集積する街ならではですが、京都市には「伝統産業課」という部署があります。
そして、「京都市伝統産業活性化推進条例」という条例まであります。
京都市域にある74品目の市指定工芸の振興を考えるうえでは、単年度の取り組みだけではなく、5年、10年の長期的な視点で施策を検討する必要があります。
京都市では、条例にもとづいて10年ごとに「京都市伝統産業活性化推進計画」を策定しています。
さまざまな立場の方が議論する会議に、京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター長の米原も参加しており、[後継者問題]や[販路・流通][道具・材料の確保][技術と知恵の継承]などの諸課題などについて考えています。
現在の最新版である「第3期 京都市伝統産業活性化推進計画」には、京都市の伝統産業の現状と、苦しい時代を突破する打開策(になるはず)が記載されています。生々しく、つらいデータも多い冊子ですが、これが今の京都市の伝統産業です。
ぜひご一読ください。