美術家。1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部特任講師。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「MAMリサーチ007:走泥社—現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「表現の生態系:世界との関係をつくりかえる」(アーツ前橋、2019)、「ツボ_ノ_ナカ_ハ_ナンダロナ?」(京都国立近代美術館、2021)。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。
http://nakamurayuta.jp/
1978年岡山生まれ、岡山在住。「遊びのデザイン」をテーマにしたデザインユニット「COCHAE(コチャエ)」のメンバー。「へのへの図案社」代表。グラフィックデザインにとどまらず、紙雑貨やパッケージのデザイン、出版企画や商品開発など幅広く活動中。著書に『kokeshi book 伝統こけしのデザイン』(青幻社、2010)、『武井武雄のこけし』(Pie international、2012)、『カワイイヲリガミ細工』(誠文堂新光社、2016)など。新型こけしのプロジェクト「ドンタク玩具社」でも活動している。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。
https://cochae.com/
http://donduc.com/
1962年兵庫県生まれ、姫路市在住。神戸大学卒業後、海外子女教育振興財団勤務を経て1990年より日本玩具博物館学芸員。30年にわたり、世界各地の民芸玩具の調査や収集ネットワークづくりを担当。「世界のクリスマス展」や「雛人形展」をはじめ、館内外での展覧会と講座企画に従事する。専門分野は桃の節句や七夕の人形と玩具。著書に『伝承の裁縫お細工物~江戸・明治のちりめん細工』(雄鶏社、2009)、『ままごと』(文溪堂、2014)、『日本と世界おもしろ玩具図鑑』(共著、神戸新聞出版センター、2017)、『世界の民芸玩具―日本玩具博物館コレクション』(大福書林、2020)。
https://japan-toy-museum.org/
1973年台湾生まれ。屋久島をフィールドに森と海と人のかかわりの研究、雨の日にコミュニティの未来を想う風土づくりに取り組んでいる。2017年からは高島市まちづくり推進会議のコーディネーターを務め、最近は持続可能な開発を遊びながら学ぶアナログ・ゲームの製作にも取り組んでいる。おもな著書に『臨床環境学』(共編著、名古屋大学出版会)など。NPO法人屋久島エコ・フェスタ理事、龍谷大学非常勤講師。
明治期から続く漆の精製業者の四代目。文化財修復や伝統工芸など、用途に合わせた漆を提供。「漆掻き職人」と「塗師」の中間に立つ立場から、漆の流通量の減少に危機感を感じ、漆のある暮らしを次世代の子ども達につなぐ取り組みとして「うるしのいっぽ」を始める。「サーフボード×漆」「BMX×漆」「スケボー×漆」など、新しい取り合わせを通じて、漆との出会いを提案。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべく、2019年6月、パースペクティブを設立。
https://www.rethink-urushi.com/
https://forest-of-craft.jp/
根底にあるのは、人と自然のサステナブルな関わり方や、自己よりもっと大きなもののいとなみの象徴でもある、「工藝」へのまなざし。工藝は日本の社会、価値観、意識を映し出す「鏡」であると位置づけ、教育プログラムやツアーを企画してきた。大量生産で生まれた均質な工業製品の溢れる社会的背景の中で、モノづくりへの親近感や、自然との関係性の中に身を置くことのできる感性が失われてきていることに危機感を感じ、2019年6月、パースペクティブを設立。自然とつながるモノづくりのあり方を事業として表現。
https://forest-of-craft.jp/
1982年徳島県海部郡海陽町生まれ。城西国際大学在学中、全日本学生サーフィン選手権大会で学生日本一達成。卒業後は国内外のサーフタウンを渡り歩きサーフィンと音楽と芸術、環境活動を学ぶ。2010年、故郷にUターン。地元肌着メーカー「トータス」を通して藍染文化に出会い、同社の藍事業(藍葉の栽培や染色、衣料品の販売、新商品の企画など)に従事。2017年独立。藍染スケートボードと共に四国88カ所霊場1200kmの遍路道巡礼を達成後、地元海陽町の海辺に藍スタジオ『inBetweenBlues』を設立。現在はiBBを拠点にサーフ、藍、空海をテーマとしたモノづくりやワークショップ、イベントプロデュース等を通して、人と自然に優しいライフスタイルや故郷の自然、伝統文化の魅力発信に努めている。
https://inbetweenblues.jp/
Uターンを期に丹波篠山市で林業に従事。経済性と環境性とのバランスを考え近自然型の林業にシフトする。山や木がもっと身近なものであり、それに関わる人口が増える事で地域や山林が抱える課題の解決の糸口になるという考えを元に多様な人材が集まれる拠点 mocca(木加) を2020年10月にオープンさせた。
兵庫県内の県立木工体験施設で嘱託木工指導員として勤務する傍ら、木工・木造建築に利用される手道具の特殊な誂えに取り組む。主に鉋の木製部分「鉋台」の製作を行なっている。木を削る事に使用する鉋を始めとする鍛造刃物について金物産地である兵庫県三木市を主に各地の職人と新しい利器工匠具の開発を行い、各地の工房や公共機関のプロダクトや調査活動などに協力。
1977年京都府生まれ。京都を拠点に工芸を対象とした取材・執筆活動をおこなう。2018年に京都精華大学伝統産業イノベーションセンター長に着任。工芸を起点とした社会研究・教育に取り組む。おもな著書に『京都職人 -匠のてのひら-』、『京都老舗 -暖簾のこころ-』(ともに共著・水曜社)、『京職人ブルース』(京阪神エルマガジン社)、『近世の即位礼-東山天皇即位式模型でみる京職人の技術』(共著・青幻舎)など。
https://dento.kyoto-seika.ac.jp/