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京都新聞連載「むっくりの京都 ー画材の匠たちー」第16回

概要

〔第16回〕2019年7月20日 「表具用打刷毛」

京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター長の米原有二が絵画や工芸を支える手仕事についての記事を京都新聞で毎月第三土曜日に連載しています。

第16回のテーマは「表具用打刷毛」。

文化財修復には欠かせない打刷毛を手掛ける藤井松華堂さんに取材しています。

タイトルの「むっくり」とは、まるみをおびてコロンとした感じを指す言葉です。京都の職人さんが工芸品の仕上がりを評価するときなどによく使う褒め言葉です。「どことなくいいかんじ」といった意味でしょうか。建築の「むくり屋根」などもそうですが、日本人(京都人)は手仕事が生んだ絶妙な曲線がどうしようもなくすきなようです。