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「手仕事の学校」Vol.03 「神官装束の文様に込められた祈り」

概要

神官装束、つまり神社の神主さんや巫女さんの服を手がける方を装束司と呼び、そのほとんどが京都におられます。吉田装束店の吉田恒さんは、現代では数少ない装束司のひとり。各地の神社を飛び回り、装束をはじめ神社における祭祀祭礼全般の関連業務をされています。

装束司のお仕事内容をご紹介頂いた後は、さまざまな神官装束を例に、その文様に込められた祈りの意味について解説していただきました。

古代から続く祈りの文様は日本人の精神性のルーツであり、デザインの原点。

後半はご持参頂いた狩衣を囲んでの交流会になり、希望者は試着までさせていただくことになりました。

日時

2018年6月28日(木) 18:15〜19:20

場所

京都精華大学 本館5階H502

吉田恒 / 有限会社吉田装束店 代表取締役

神官装束から神殿調度品まで神社におけるさまざまな神具製作・企画 をおこなう。また、各種時代装束や、神道から派生した舞台装束の縫 製なども手がける。日本全国の神社の例大祭に際しては、衣紋 ( 着付け ) も行う。有職故実に基づいた様式を守りながら、新しい時代の装束に 取り組んでいる。2016 年より 4 社合同で装束専門の縫製工房「京都仕 立工房」も立上げ、次世代の技術継承を新しい枠組みで育成事業も行う。

聞き手:米原有二/京都精華大学 京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター長